転職の始め方とは?昔のやり方では上手くいかない令和の転職【転職2.0】

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昔の転職の方法と言えば、転職サイトに登録して自分のスキルや条件に見合った企業を見つけて申し込むのが当たり前でした。さらに、今では薄れてきていますが、転職は1度で終了して、最終的には転職先で定年まで働くのが一般的な働き方でした。しかし、現在の転職や働き方は大きく変わってきています。本記事ではこの令和の時代における転職の始め方や、昔とはどのように変化してきたのかをお話ししていきます。

目次

令和型転職【転職2.0】

冒頭でも述べたとおり、近年の転職の在り方は昔に比べて大きく変化してきています。一昔前の日本の働き方は「終身雇用」が一般的で、新卒で入社したら定年までその会社で働くというモデルが多かったです。その中でも転職する人はいましたが、それでも1回や2回程度であり、その理由としては雇用条件の不満であったり、職場環境による転職というものが多かったように感じます。

しかし、「終身雇用」には終わりが近づいてきています。現在でも多くのビジネスマンが目を逸らしているかもしれませんが、あの大手企業のトヨタ社でさえ終身雇用は難しいと言っていたくらい、この「終身雇用」の終わりは近いのです。加えて2020年から始まったコロナの時代を考えると、会社にお荷物社員を抱えている余裕はない時代になってきています。

それでは近年の雇用は何と呼ばれているでしょうか?それは「JOB型雇用」です。「JOB型雇用」というのは聞き馴染みがないかもしれませんが、米国などでは既に浸透している考え方で、今後の日本もそのようになっていくだろうと考えられています。

JOB型雇用とは

JOB型雇用は終身雇用と何が違うのでしょうか?

終身雇用は、新卒社員を一気に採用して長い年月をかけて自社における仕事を総合的に行わせ、会社の上位職に登っていくような雇用形態です。年功序列であったり、「あの人に聞けば大体なんでも解決する」みたいな人がいるのが特徴的です。また、長い年月をかけて育成を行うため、終身雇用が前提の雇用形態というのが理解できるかと思います。

一方、JOB型雇用は新卒社員を一気に採用して総合的に仕事を実施させるのではなく、採用の段階で「エンジニア採用」「営業採用」のように、職を分けているのです。つまり、会社において総合的な仕事をできる人ではなく、専門的な業務を行う人を雇用するのがJOB型雇用と言えます。特徴としては即戦力を企業が求めていることが挙げられます。

JOB型雇用における転職の始め方

さて、上では今と昔の転職の在り方について整理しました。昔と今では転職の考え方が違うことを考慮すると、転職の方法も変わってくるのが必然と言えるでしょう。

先ほどJOB型雇用は専門的な働き方であると説明しました。それは、転職を行う人は何かしらの専門性を持っていなければならないことの裏返しであると言えます。専門性、と言うとハードルが高くなってしまいますが、ここでは「強み」と考えておけば良いです。

本題です。このJOB型雇用の時代において転職活動を始めるとしたら、何から始めるべきでしょうか?転職サイトへの登録?転職エージェントへの相談?それもいいでしょう。しかし、重要なのは自分が今の会社で培っていたスキル、業種、ポジション、経験の整理を行うべきです。

就活における「自己分析」とでも言えば良いでしょうか。「専門性」や「強み」と言うと「私にはないです」と考えてしまう人が多いですが、今の会社で何もやっていないと言うことはないはずです。苦労したこと、成長したと感じたこと、これは他の人にはできないかもしれないことを書き出してみましょう。

資格をとっている人は保有資格も書き出しましょう。転職を始める上での第一歩は、自身のスキルや経験、強みを書き出して整理し、それを自分で理解することです。

自己分析が終わったら

自身のスキルや経験、強み、資格を書き出せましたか?ここがスタートラインです。そしたらその書き出したスキルや経験を掛け合わせてみてみましょう。

100人に1人のスキルをあなたが3つ持っていたとします。プログラムが書ける、絵が上手い、本を読むのが早い、なんでもいいです。それらを組み合わせた場合、それは100万人に1人のスキルになります。何かの分野で1位になることは非常に難しいですが、掛け合わせればなんだかできそうな気がしませんか?

また、書き出した強みやスキル、掛け合わせた内容を1枚の紙にまとめて、同僚やキャリアアドバイザーに見てもらうと良いでしょう。あなたの強みは意外と自分ではわかっていないものです。特に同僚や親族などからのアドバイスは参考になります。

仕事の探し方

JOB型雇用において、転職は手段でしかありません。転職したらゴールではなく、自身のスキル、経験が生かせる最高の職場を探し続けましょう。現在の仕事で自身のスキルが生かせないのであれば、生かせる職場に転職しましょう。

その転職先の業界が衰退期になってきた、これ以上自分のスキルを伸ばせない、他の職場でより自分のスキルを生かせそう、このように考えたらまた転職をする、それがJOB型雇用の時代の転職です。自身のスキルを生かせる職場というのは、自分も伸び伸び働けて、スキルアップを肌で感じることができるので、満足度が高い傾向もあります。

そのため、自分のスキルや経験が生かせそうな職場、職種があれば転職を打診しても良いでしょう。コロナ禍で転職しない方がいい、育ててもらった企業への裏切りだ、なんて声も聞こえますが、言い訳をしようと思えばいくらでも作れてしまうものです。

転職先の探し方で重要なことは、「自分のスキル、経験が生かせるか」です。裏を返せば、全く別ジャンル、別のポジションへの転職はやめた方がいいです。ケーキ屋さんが会計システムを構築するエンジニアになる、のような全く別ジャンルへの転職は避けた方が良いでしょう。

業界かポジションは固定した方が良いです。業界と言っているのは、広告であったり、建設業であったりよく業界研究などで呼ばれているあの業界です。ポジションと言っているのは、営業職であったり、エンジニア職(開発職)のような、その会社で何をしていたか、ということです。

このどちらかは固定しましょう。全く別業界に行ったとしても、営業をやっていたら営業の経験は生かすことができますし、同じ業界で営業からエンジニアになったとしても、業界に知識や経験は生かすことができます。そのため自分のスキルや経験を活かせない職場への転職はやめた方が良い、というのが結論となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は転職の始め方や今と昔の考え方の違い、変化についてお話ししました。本格的に転職を始める前でもこの記事でお話しした内容は押さえておくべき内容です。

いざ転職するぞ!となった場合に焦らないように、今からできること、資格取得でもよいですし、専門性や強みを増やしておきましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

Liberte Works編集部です。本メディアでは、「自由に働く」をコンセプトに、働き方や仕事術、転職など、仕事に関する情報を発信していきます。
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