転職活動をしている際に必ずと言ってもいいほど面接される質問「転職の理由は何ですか？」に対して、どのように受け答えをすれば印象が良いのでしょうか。本記事では上記質問に対してマイナス印象を与えない受け答えについて解説していきます。
転職理由を聞く理由
面接官が転職活動者に対して、転職理由を聞く理由は自社に入社した際にすぐ辞めないか、というものです。転職活動者が仮にネガティブ要素で転職を行なっている(給与や残業時間等)場合、自社でも当てはまる場合はすぐに辞めてしまうと判断されるでしょう。
面接官は過去の職場と自社の職場を比べ、転職活動者と自社の相性を確認しています。また、人間関係を理由に転職活動を行なっている場合については、ネガティブな要素(上司と馬が合わなかった)だけを述べるのでは印象が悪くなる可能性があります。
自身がその環境に対してどのようなアクションをしたのか、その結果変化せず転職を決意した、というプロセスが重要になります。職場の不満に対して何もせず転職を行う場合、面接官からしたら自社でも退職される可能性を考えるでしょう。
転職理由を伝える上で重要なこと
転職理由を伝える上で重要なことは
- 嘘の転職理由を言わない
- 譲れない部分を持つ
- やりたい仕事を明確にする
- プラスの姿勢で受け応える
上記4点です。
嘘の転職理由を言わない
上でも説明しましたが面接官は、自社でもすぐに辞めないかを不安視しています。そのため転職理由に嘘をつくのはお互いにとってマイナスになります。
自身からしても本当に不満に思っていたことを伝えなかったがために、新しい職場でも同様の不満が生まれる可能性があります。企業からしても転職理由における不満は自社には当てはまらないと判断したが、採用後すぐに辞められてしまっては時間とコストの無駄となります。
ネガティブな要素を伝えるとマイナス印象を与えると思いがちですが、真の意味でマイナスなことは嘘をついた結果企業とギャップがあることです。
譲れない部分を持つ
今の会社を退職して転職するのですから、自分の中で譲れない部分を持ちましょう。
現在は転勤が多くてしんどいのであれば、転勤が発生しない企業を受ける、賃金が不満なら面接の際に賃金の交渉をする、残業時間であれば許容できる範囲の残業時間を提示しましょう。
転職の理由にもかかってくるとは思いますが、自分の中でここだけは譲れない部分を明確にすることで自信と企業のどちらにとっても幸せな転職になります。
やりたい仕事を明確にする
自身が今所属している会社で何をしていたのか、何ができるのか、その上で次の企業で何をしたいのかを明確にしましょう。基本的に中途採用は即戦力を求めていますので、自身ができることは特にはっきりさせましょう。
自身ができることを明確にした上で、転職活動を幸せに行うためには次の会社でやりたいことをはっきりさせることです。今はこういう仕事をしていたけど、御社ではこういう仕事をしたい。とアピールする必要があります。
受け答え1（給与）
今の職場の給与水準が低く、経済的なゆとりがないことが理由です。現在の月収は16万円程度であり、同僚、先輩の話を聞く限りこれ以上給与の大幅な改善は見込めない状況です。今後のライフプランを考え、結婚、子育てを考慮すると、現状のままでは難しいと感じています。そのため転職をしようと決断いたしました。
御社では成績に応じた評価によりインセンティブがあるとのことで、スキルや実績に見合ったポジションを与えていただけると伺っております。御社で売上に貢献するとともに私自身スキルアップ、キャリアップを目指したいと考えています。
受け答え2（労働時間）
今の職場の労働時間は残業が当たり前の習慣があり、朝7時から終電まで働くことを是とした状況です。上司への労働時間の改善を提案しましたが、保守的な会社方針であり、受け入れられませんでした。
今後のワークライフバランスを考え、転職を決意した次第です。
受け答え3（仕事内容）
現在の職では、会計システムの実装を主に担当して参りました。しかし、あくまで実装がメインの作業範囲であり、よりお客様に寄り添った提案やニーズに答えることができない環境でした。
そのため、今後はよりお客様と近い環境で、お客様の抱える課題やニーズに対してソリューションを提供していきたいと考えております。現在の職で培った会計システムの知識を活かして、お客様の求めるシステムを作っていきたいと思い、転職を決意した次第です。
受け答え4（スキルアップ）
今までの経験を活かしつつ、新しい分野に挑戦したいという思いがあり、転職を決めました。こちらの企業には、自分が興味を持っている分野に関わる仕事が多く、自分のスキルを活かしながら成長できると考えました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は具体的な受け答えも例として挙げさせていただきました。ポイントは「自己分析を行い、前職からの転職理由はポジティブな回答を心がけ、自身が携わりたい仕事を明確にしておく」ことです。
言い回しや表現で印象は変わるものですが、本質は変わりません。ポイントを押さえて、後悔のない転職活動にしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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